« 2010年10月 | メイン | 2010年12月 »

2010年11月 アーカイブ

睡眠時異常の生理学

情動脱力発作は大笑いしたり、ひどく驚いたり、怒ったりした瞬間、全身の力が急にカクンと抜けてしまいます。


また、身体が沈んだり、床に転がったりしてしまいます。


この間意識ははっきりしており、周囲の状況はよく記憶しているのです。


この脱力発作に続いて羽毛 フトンのなかでレム睡眠が始まることもあり、レム睡眠関連状態と考えられています。


これらはいわゆる、身体の眠りのカテゴリーに入れてよいでしょう。


睡眠時の異常現象の発現する時期と睡眠段階との関係をまとめて図に示したものがあります。


このような睡眠時の異常現象の起こる仕組みはどう考えたらよいでしょうか。


身体の眠りはレム睡眠ないし関連状態と考えられますから、レム睡眠の発現機構を考えればよいのです。


頭の眠りの方はノンレム睡眠からの覚醒過程に問題があります。


子供の場合は脳の成熟過程の一時的な現象としてとらえられています。


大人の揚合は一筋縄ではいかないのですが、次回、脳生理学的な説明をしてみましょう。

頭の眠りと身体の眠り

頭の眠りと身体の眠りにはそれぞれ独立のコントロール・センターがあることを証明したネコの実験があります。


アメリカのカリフォルニア大学ロスアンジェルス分校に世界的に有名な脳研究所があります。


第二次大戦が終ったあと、世界各国から優秀な脳生理学者が集ってきてここで睡眠や脳科学、布団 羽毛の研究していました。


アメリカ以外の国はどこも戦争による破壊がひどく、研究どころではなかった時代です。


アメリカは殆ど戦前と変らない状態であったので、ヨーロッパや日本の優秀な研究者に研究の場を提供できたのです。


これら外国からの研究者のなかに、チリの首都サンティアゴの大学から勉強にきていたビラブランカという名の研究者が大変重要な実験をしていました。


ネコの脳を中脳のところで切断してから1年以上生かしておいてその行動を観察していました。


ロスアンジェルスという所は大変乾燥していて細菌感染が殆ど起こりません。


このことがこの実験が成功した条件になっています。


日本ではいくら厳重に消毒しても手術のあと傷口が細菌感染を起こし、動物は衰弱していき、長く生かしておくことができません。


毎日傷口の手当をしても1ヶ月生かしておくのは容易ではないのです。


ロスアンジェルスでは手術のあとペニシリンの粉末を傷口にふりかけておくだけで感染もしないできれいに癒ってしまいます。

睡眠時の脳の動き

中脳を切断したネコを中脳ネコと呼ぶことにします。


この中脳ネコは切断部位より下にある領域(橋、延髄、脊髄)によりて統御されています。


手術後20日以上たつと、この動物はうずくまったり、歩こうとしたりします。


そのとき眼は大きく開き、瞳孔も大きくなっています。


眼球はゆっくりした共同運動(物を追うときの眼球運動)をします。


音がするとその方向に頭を向けるし、痛み刺激に対して防御反応(足を引込めるなど)を示すのです。


この中脳ネコを静かな部屋にそっと放置しておくと、自発運動が減少し静かに横になっています。


眼は閉じ、瞳孔は細くなっています。


つまり、あきらかに行動上の睡眠と覚醒の交代がみられるのです。


一方、中脳から上の方の大脳にも、睡眠と羽毛 布団 通販による覚醒に相当する脳波パターンの交代が起こるようになります。


ここで重要なことは、この行動と脳波にみられる睡眠覚醒の交代のリズムは全く独立に起こることであす。


つまり、リズム性は大脳と脳幹のどちらにもあることになるのです。

About

2010年11月にブログ「睡眠学のABC」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年10月です。

次のアーカイブは2010年12月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

リンク