休息じゃ足りない?
さて、なぜ高等動物は、ただじっと活動を停止しているだけでは不足で、羽毛 フトンのようなねぐらでの睡眠という新技術を導入する必要があったのだろうか。
議論のむしかえしになるが、もうすこし、推論をつづけよう。
内部環境を整備して、恒常性を確立した高等動物は、身体の動きをとめるだけでは、省エネルギーにはならなかったのではなかろうか。
だから、中枢神経系の活動を低下させる必要があったのではなかろうか。
脳の活性を一定にたもつには、たいへんな維持費がかかる。
活動水準を全体としてさげるだけで、コストダウンできるが、恒温性が確立された以上、体温を大幅にさげるわけにいかない。
だから、休息期に睡眠というかたちの「準活動低下状態」をつくることが、合理的な解決策になったものであろう。
おそらく、ノンレム睡眠はこうして開発されたのではなかろうか。